診療案内
保険診療の矯正治療
Medical Information
歯列矯正治療は一般的には保険適用外ですが、以下に該当する歯列矯正は、保険診療の対象となります。
- 厚生労働大臣が定めた疾患が原因で、噛み合わせに問題がある場合
- 前歯や小臼歯が3本以上生えず、それが原因で噛み合わせに問題がある場合
- 顎の形が大きく歪み、顎の骨を切る手術が必要なケースで、その手術の前後に歯列矯正を行う場合
これらの治療を保険診療で行うには、厚生労働大臣が定める施設基準に適合し、必要な届け出を行った医療機関でなければなりません。
当院は施設基準に適合し、届出をしていますので、保険診療で歯列矯正が行える場合があります。(6本以上の先天性欠如歯の方や、3本以上の埋伏歯がある方はご相談ください。)
矯正歯科治療とインプラント治療を組み合わせた総合的な診療が当院の強みです。
当院では、むし歯、歯周病、歯根破折、事故外傷等によって歯を失った(欠損)場所に歯科インプラント療法を応用してまいりました。その35年以上の臨床経験の結果から、インプラント人工歯が混在された天然歯列の経年変化によって様々な問題を引き起こすことがわかってきました。特に天然歯牙は経年変化のより近心傾斜することが知られておりその結果インプラント人工歯との隣接部に空隙が生じること、さらには天然歯牙の経年変化による動かないインプラント人工歯との天然歯牙との咬見合わせの乱れなど、審美、機能的にもインプラント人工歯が混在された天然歯列の経年変化は大きな影響を及ぼすことがわかってきました。現在ではこれら多くの経験をもとに的確な治療方針を確立することができました。その成果を多くの患者さまに提供していくことが我々の使命と考えており、特に生まれながらの永久歯がない(先天性欠如歯)方々に貢献できると確信しております。
◆先天性欠如歯の症例:矯正とインプラントによる改善
―「見た目を治す」だけじゃなく「未来まで噛める」口元へ ―■ご相談時の状況
上顎前歯部の先天性欠如(20代女性)
幼少期から永久歯の欠如を指摘されており、成長に伴う前歯の空隙(すき間)や噛み合わせの不整合を改善したいというご希望で来院されました。
審美的な回復だけでなく、将来的な咀嚼機能の維持についても重視した治療を検討されていました。

■診断でわかったこと
精密検査の結果、
- 先天性欠如歯による歯列の不均衡
- 奥歯の偏った咬合負担
- 欠損部の顎骨発育不足
が確認されました。
欠けている歯だけを補っても、長期安定が得られないと判断しました。

■ 治療計画:「今日」ではなく「10年後・20年後」を見据えて
Aさんと相談を重ねた結果、矯正治療で歯並び・噛み合わせを整えた上で、理想的な位置にインプラントを行う治療法を選択しました。
この順序で治療を進めることで、
- バランスのとれた噛み合わせ
- インプラント周囲の骨量確保
- 天然歯と人工歯の調和した審美性
- 長期的な機能安定
が期待できます。
■ 治療の流れ
1.精密検査(CT・セファロ・口腔内スキャン・咬合分析)2.矯正治療
→ 欠損部のスペース確保と歯根の平行性を整える
3.インプラント埋入(必要に応じて骨造成併用)
4.仮歯で咬合や審美性を微調整
5.最終補綴(セラミッククラウン)で仕上げ
すべての工程は、長期的に安定した噛み合わせをゴールとして設計されています。
■ 当院が大切にしていること
先天性欠如歯の治療は、「歯が無いところをどう補うか」だけではありません。
- 骨の状態
- 噛み合わせ
- 将来の経年的変化
- 審美的バランス
当院では、矯正治療・補綴治療・インプラント治療を連携させながら、
“見た目”と“噛める”のどちらも大切にした治療を提供しています。
■ 同じ悩みを抱える方へ
- 前歯の隙間や噛み合わせが気になる
- 永久歯が生えてこなかった
- 治療しても将来が不安
先天性欠如歯の治療は、年齢や骨の状態によりアプローチが異なります。
一人ひとりに適切な治療方法を、丁寧にご提案いたします。
先天性欠如歯によるお悩み・治療相談はお気軽にお問い合わせください。